【毎日王冠】サリオス、芝追い&中距離路線変更も問題なし 森助手「ボリュームある」

 「毎日王冠・G2」(11日、東京)

 ダービー2着サリオスが8日、併せ馬で好仕上がりをアピールした。悪天候のため予定していた美浦Wから芝での追い切りに変更となったが、その影響を感じさせず力強い走りを披露。春のクラシックは皐月賞、ダービーとも2着でコントレイルに歯が立たなかったものの、秋は中距離路線にシフトして頂点を目指す。名手ルメールの新コンビで、古馬の包囲網を突破する。

 サリオスは石橋脩(レースはルメール)を背に、美浦坂路を4F71秒7で登坂してから芝へ。パートナーのゼーゲン(5歳3勝クラス)の2馬身後方からスタートした。道中はリラックスして追走し、直線ではパートナーの仕掛けを待つ形で併入。余力を十分に残しながら、4F53秒7-38秒8-12秒1をマークした。

 本来ならダートで足慣らしをしてから、Wで追い切るのが堀厩舎のパターン。しかし、7日から雨が降り続きウッドチップを入れ替えたばかりのWの状態がひと息のため、大事を取って芝での追い切りを選択した。森助手は「ウオーミングアップの場所を(ダートから坂路に)変えたのも、馬場悪化が予想されたためです」と説明。その影響が気になるところだが「先週までに態勢はしっかり整っているので、きょうは余力を残しながら。いい追い切りができました」と誤算のないことを強調した。

 夏は北海道のノーザンファーム早来でリフレッシュした。「しっかり疲れを取って、馬体も少しふっくら。筋肉が付いてボリュームがある感じです」と同助手。1週前の9月30日には新コンビのルメールも感触を確かめており、青写真通りに仕上げは進んでいる。

 ただ、心配なのは週末の台風接近。稍重の皐月賞を経験しているが、いい馬場で走れるに越したことはない。森助手は「跳びが大きいので(馬場悪化が)プラスになることはないですが、条件は一緒なので頑張ってほしい」と話した。これまで先着を許したのはコントレイルだけ。初の古馬相手に、3歳世代トップクラスの実力を見せつける。

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