【ボート】鎌倉涼、産休明けで上昇ムード「一時は引退も考えました」

 真夏の女子の祭典、プレミアムG1・レディースチャンピオンがいよいよ開幕目前だ。今年はボートレース多摩川(東京・府中市)を舞台に、8月5~10日の6日間で開催される。産休明けで上昇ムードの鎌倉涼(31)=大阪・100期・A1=に、悲願のタイトル奪取の抱負を聞いた。

 アイドルレーサーとして多くのファンを魅了してきた鎌倉が、今度はママさんレーサーとして女子ボート界を盛り上げている。

 産休から復帰したのは18年12月の蒲郡。約3年の長期ブランクに「産休中も乗れる感じはあったが、さすがに2年を過ぎて不安に変わった。一時はこのまま引退も考えました」と復帰には迷いもあった。しかし、「こんなに休んでいるのに待っているファンがいてくれた。ファンがいるのにこのまま辞めるのは良くない。それと自分はタイトルを取っていないし、名前が残るところもない。それも考えて復帰することにしました」と胸の内を明かした。

 復帰後はなかなか結果が出なかった。「レースも見てなかったしエンジンが変わって調整の仕方も分からなかった。体力もそうだが距離感覚も分からなかった」と勘が戻るのにも時間を要した。

 その中で今年6月の尼崎での優勝は大きなきっかけになった。「目標がなくそれがダメ。ファンにも申し訳ないと思っていたので正直ホッとしました」と喜んだ。

 今期は堂々A1級に復帰。さらにしっかり勝率を残してレディースチャンピオンの出場権をつかんだ。「走れることの喜びを感じた。多摩川はメッチャ好きだったけど、復帰してからは全然ダメで迷っています」と苦笑いも「1走1走が大事。今はその気持ちを大事に走っている。(他のママさんレーサーは)家庭との両立ができてすごいなと思うが、やるからには中途半端は嫌。頑張りたい」。少し苦しんだが、強い鎌倉が戻ってきた。

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