【中京記念】ギルデッドミラー才能キラリ 楽々登坂!初対戦の古馬相手に存在感

 「中京記念・G3」(19日、阪神)

 ギルデッドミラーが15日、栗東坂路をリズミカルに駆け上がり、順調な調整ぶりを示した。NHKマイルC3着馬が、古馬との初対戦で存在感を示す。ソーグリッタリングも栗東CWで力強い脚さばき。惜敗続きにピリオドを打つ構えだ。

 これから上り詰めて行く。そんな強い思いのこもった登坂だった。NHKマイルC3着のギルデッドミラーが、楽な手応えで栗東坂路を駆け上がり、4F53秒5-37秒7-12秒3を計時。申し分のないアクションを示して、戦う準備を整えた。とにかく重心がぶれない。ごく自然に加速する所作は、リズミカル。2カ月ぶりながら、重苦しさは皆無と言っていい。

 初コンビとなる北村友は、丁寧にパートナーと向き合い、気持ちを掌握。「動きがとても素軽くて、良く感じました。折り合いに課題のある馬ですが、単走ということもあり、折り合いを欠くことなく、追い切れたと思います」と好感触をつかむと同時に、「先入観を持たずにリズム良く運びたいです」と前を向いた。

 松永幹厩舎は中京記念を過去3勝。12、13年をフラガラッハで連覇し、昨年はグルーヴィットで3歳馬でのタイトル奪取に成功している。指揮官は「先週しっかりやっていますから、今週はジョッキーに感触を確かめてもらう感じで。いい動きでしたね。最近は我慢ができるようになっていますし、馬体も成長してしっかりしてきました」と確かな手応えをつかんでいる。「阪神でもいい競馬(アーリントンC2着)をしてくれていて、重馬場でも走れていますからね。古馬とは初めての対戦になりますが、楽しみです」と強い期待感をにじませた。

 〈1・2・2・0〉と高いマイル適性、ハンデ51キロ、〈1・1・0・0〉の阪神コース。背中を押してくれる材料は、ひとつではない。勇気を持って歴戦の古馬にアタック。牝馬の時代の系譜を受け継ぎ、若き才能がきらめく。

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