2代目スターマン、7・11福島でデビュー(POGブログ東)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。これからのデビューに向けて準備を進める若駒を中心に東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 今週、木村調教師と顔を合わせたタイミングで2歳馬が目の前を通過。あれ?めちゃくちゃいい馬じゃないか?と思って聞くとそれはドゥラヴェルデ(牡、木村、父ドゥラメンテ、母タミーン)。入厩当初に見た時はまだまだトモが頼りない印象を持っていましたが、じっくり乗り込んでボリュームアップ。たくましい馬に変貌していました。「坂路で脚を伸ばす時の挙動がいいよね。これは期待できると思う」と木村師。デビューは新潟を考えているとのこと。今年は3週間小倉開催がない影響で札幌と新潟の2場開催となりますが、札幌は入厩できる数に限りがあるため、新潟に東西から出走予定が集中することになりそう。陣営としては夏に予定が変わることは好ましくないでしょうから、なかなか思案のしどころだと思います。まずは順調にデビューを迎えてほしいですね。

 ほかの木村厩舎勢では1番人気に支持された新馬で6着と敗れたレガトゥス(牡、父モーリス、母アドマイヤセプター)は天栄に放牧中。新潟後半から中山での復帰を目指すとのこと。ガトーバスク(牡、父オルフェーヴル、母キャレモンショコラ)は7月12日の福島・芝2000mをレーンで、ポルトヴェッキオ(牝、父ロードカナロア、母ポルトフィーノ)は7月18日、福島・芝1800mへ、オレンジフィズ(牝、父エピファネイア、母シャンボールフィズ)は7月19日、福島・芝1800m(牝馬限定)に出走を予定。

 また、新馬戦を勝ったスライリー(牝、相沢)は札幌2歳Sを目標。ニーヨル(牡、畠山吉)は秋の条件戦まで待機する予定。ルーチェドーロ(牡、高橋裕)、ディープエコロジー(牝、宮田)は函館2歳Sを横山武で目指す。

 一方、7月11日の福島・芝1800mにも注目が出走を予定している。祖母にオークス2着チューニー、母は交流重賞を勝っているトロワエスポワール(牡、鹿戸、父エピファネイア、母トロワボヌール)は三浦で予定。トレセンで目立つ動きを見せているドゥラモンド(牡、手塚、父ドゥラメンテ、母シーズインクルーデッド)や、ナリタブライアン世代には懐かしい名前のスターマン(牡、宗像、父ディープブリランテ、母ショコラミント)らも態勢を整えている。

 規定では重賞勝ち馬の名前は10年間付けられないが、種牡馬ならば最後の産駒が生まれて15年経過すると同名でも大丈夫なよう。最後に産まれたのが2002年のマンダレーという馬なので、2020年の今ならば付けられるんですね。代表産駒であるナゾの子は笠松でキューティーカノンという牝馬が現役で入っていますから、将来的に2代目スターマンを配合したら…。

 7月12日の福島・芝2000mには、サトノフォーチュン(牡、国枝、父ディープインパクト、母フォーチュンワード)が三浦、アイリッシュムーン(牝、武井、父マクフィ、母ナスノシベリウス)が福永、レッドヴィエント(牡、小島茂、父モーリス、母レッドヴァージン)がM・デムーロ、グランスエーニョ(牡、宮田、父キズナ、母ポルケテスエーニョ)が戸崎圭でそれぞれデビューを予定。こちらもなかなかの血統馬が顔をそろえており、レースが楽しみです。

 デビューを目指して調整を進められていたアルビージャ(牡、手塚、父モーリス、母アロマティコ)は、脚元に不安が出たため無理せず自重。秋のデビューを目指すとのこと。(馬三郎美浦支局・木村)

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