【ユニコーンS展望】カフェファラオ無傷重賞初Vだ

 「ユニコーンS・G3」(21日、東京)

 中央では2鞍しかない3歳限定のダート重賞。直近10年の最多ステップは、交流重賞の兵庫CS組、青竜S組が各4連対で並ぶ形だが、直近5年では前者は1連対止まり。一方、後者は過去4年で馬券の対象となっており、近年は青竜S組が優勢だ。なお、1~3番人以内での決着が7回もあり、穴狙いは避けた方がいいだろう。

 主役は無傷2連勝中のカフェファラオ。新馬戦は先手を奪って10馬身差の大楽勝。前走のヒヤシンスSは、出遅れて最後方のポジションだったが、直線では楽々と抜け出してV。ものが違う勝ちっぷりを披露した。父アメリカンファラオは15年の米三冠馬。アメリカ最強馬の遺伝子を受け継ぐ素質馬が、桁違いの強さで重賞初制覇を目指す。

 好ステップの青竜Sを制したデュードヴァン。中団の内めを追走すると、直線ではダノンファストとの一騎打ちに。いったんはに前に出られながらも、勝負根性を発揮してゴール前で差し返してV。芝のアーリントンCは11着と大敗したが、無敗の東京ダート1600メートルで反撃に成功。改めて力を見せつけた。引き続き走り慣れた舞台なら首位争いだ。

 端午Sで差し切り勝ちを決めたサトノラファール。後方追走から4角で大外に持ち出すと、豪快な末脚を発揮した。これで1勝クラス、OP特別を2連勝と勢い十分。極端な前残りになった時がどうかも、破壊力は世代屈指。直線の長い東京コースなら、能力全開には持ってこいだ。

 青竜Sは3着に敗れたタガノビューティー。後方12番手から直線で追い込んだが、最後に止まったのは間隔があいた影響もあった印象。1週前は栗東CWで迫力十分の動き。使って出来はさらに上昇しており、状態は前走以上。万全の態勢で重賞獲りに挑む。

 東京ダート1400メートルでデビューから2連勝中のレッチェバロック。距離延長が鍵となるが、まだ底を見せていないだけに不気味な存在だ。予定していたドバイ中止の影響が気がかりだが、サウジ重賞Vのフルフラットにも要警戒。

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