【中山金杯】クレッシェンドラヴ飛躍の20年に 有馬記念除外も調整順調

 「中山金杯・G3」(1月5日、中山)

 飛躍の年になるか。充実著しいクレッシェンドラヴが重賞連勝を狙う。前走の福島記念で待望の初タイトルを奪取。開業2年目で初重賞Vを決めた林師は「2年前の秋くらいから中距離路線にシフトして安定してきましたね。さらに一戦一戦、内田さんが競馬を教えてくれて、以前までと違う競馬ができるようになりました」と、主戦との二人三脚が本格化の要因と説明する。

 当初は有馬記念を目標にしていたが、除外でここへ目標を切り替えた。「今までは放牧から帰ってきて3週でレースというルーティン。今回はそこから2週延びる点がどうかですが、調整の幅が広がるのでは、と思っています」と指揮官は前向きに捉えている。

 25日は美浦Wで単走追い。5F66秒5-38秒4-12秒4を計時し、師は「馬はあらかたできていますよ」と順調ぶりに目を細める。前走はハンデ55キロを生かしてV。「今まではハンデの恩恵を受ける側でしたから。今度も挑戦者の立場というのは変わりません」と気を引き締めた。

 「クレッシェンド」は音楽用語で“だんだん強く”の意。馬名の由来通り、ステイゴールド産駒は5歳にして本格化した。進撃は年をまたいでも止まらない。

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