【ボート】石野、令和初代賞金王 GP初制覇1億円ゲット!逆転トップで2億円突破
「グランプリ・SG」(22日、住之江)
1号艇で断然人気を背負った石野貴之(37)=大阪・90期・A1=が堂々と逃げ切った。自身初のグランプリタイトルを獲得し、優勝賞金1億円をゲットした。SG通算では歴代9位タイとなる8回目。2着に桐生順平、3着に白井英治が入り、3連単配当は730円と順当決着だった。また、11Rのグランプリシリーズ優勝戦は馬場貴也(35)=滋賀・93期・A1=が3コースまくり差しで勝利。昨年11月のチャレンジカップ(芦屋)以来、2回目のSGVを飾った。
“最強軍団大阪支部”の奪冠に、地元ファンは鳴りやまないイシノコールで熱狂した。
進入は展示同様枠なりの3対3。1号艇で大一番を迎えた石野にとって楽な進入となり1Mでは先マイを決めたが、バックでは差し切りを狙った桐生がへさきを掛けて肉薄。それでも、仕上がりの良さを生かして2Mを先取り。後続を振り切って、7回目のグランプリ挑戦で初めての頂点に登り詰めた。「ようやくでしたね。足は完璧でした」と歓喜のゴールを振り返る。
ゴール後には右手で何度も何度もガッツポーズをして、地元戦士の初戴冠を雨の中で見守ったファンに応えた。「歓声が今までで一番すごかった。うれしかったです」と普段はクールなヒーローも顔をほころばせる。大阪支部のグランプリVは09年の松井繁以来10年ぶりで、「ずっと言われていたことだったので、良かったです」と笑顔が絶えない。
「今年は今までで一番苦しかった」。ケガもあり思い通りに行かない時期もあったが、勝負師・石野らしく最後は最高の結果で締めくくった。
優勝賞金1億円を加え、今年の獲得賞金は2億円を突破した。逆転でトップに躍り出たが「さらに強くなって、2回、3回、4回と取れるように頑張っていく」と、令和最初の賞金王はまだまだ上を見据えている。