【プロキオンS】ヴェンジェンス 上積み十分 3カ月ぶり実戦へ手応え

 「プロキオンS・G3」(7日、中京)

 もう馬なりで十分だった。連勝中のヴェンジェンスは3日、幸を背に栗東坂路で単走。馬場の内寄りを、軽快な脚さばきで駆け上がる。ラストは軽く促されると、スムーズにギアチェンジ。4F54秒0-38秒5-12秒3を刻んだが、時計以上に躍動感があった。

 鞍上は「もともと時計が出る馬じゃないですしね。反応は良かったです。前回が7、8割くらいの感じで、目いっぱい仕上げていたわけじゃないし、上積みもあると思います」と、約3カ月ぶりの実戦を使われた効果を実感する。その上で「能力はある馬。心肺と内面も良くなっていますね」と心身の充実ぶりを伝えた。

 大根田師も「思い通りやね。先週やっているし、調教としては、先週の時点で大丈夫という感じだったから」と表情は明るい。タフな競馬になった前々走後は、約3カ月の休養で疲れを取ったが、今回は“ミニ放牧”を挟み、月1ペースでレースに臨む本来の臨戦過程に戻した。「考えていた予定通り」と調整に不安はない。

 以前は左回りでモタれる面もあったが、口向きが改善してきた今なら、克服可能だ。主戦は「もまれたり、砂をかぶると大敗する時もある。現状は注文もつきますね」と本音を口にするが、「能力は重賞でも通用します」と期待も大きい。充実一途の6歳馬が、3連勝で重賞初Vを狙う。

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