【七夕賞】ロシュフォール初戴冠だ 木村師「もう1個上のレベルに行ける」

 「七夕賞・G3」(7日、福島)

 6年ぶりに“七夕”当日という巡り合わせになった。短冊に『立身出世』の四字を刻んで、みちのく路に参戦するロシュフォール。重賞初挑戦の新潟大賞典は追い込み届かず3着だったが、伝統の名物レースを出世への足掛かりにする。

 「もっといい状態で出せたはずなんです。後ろから行けと言ったわけでもないし、抑えているのでなくてもあの位置。馬がズルい」と木村師。自身をあえて責めるのは、悔しさの裏返しなのだろう。フィジカルの強い馬を預かっているのに、気性的なところを修正し切れず、白星を逃してしまった。そういう敗戦だと思っている。だから、やるべきことはひとつ。“人をなめない馬”をつくる。

 そこで追い切り以前の乗り込み段階から、馬にかける負荷のベースを上げた。そうすることで、人をなめる余裕を馬から奪う。でもこれが案外難しい。馬の気持ちを絶妙なさじ加減で出したり抑えたりと、よりシビアなコンタクトが要求されてくる。「馬が強くなってきているから、人の方も強くなっていかないと」。厩舎力向上のための“試練”とも受け止めている。

 「もう1個上のレベルに行ける馬だと思ってやっています。だからこそ、前走は勝ちはぐっている。条件?上に行かせたいなら、小回りだろうが、右だろうが左だろうが、やんなきゃ駄目」。若き伯楽が覚悟を言葉に込めた。

 1週前追い切りは美浦南芝で5F67秒5-11秒8(馬なり)。ウッドコース閉鎖のため、デビュー以来初めて芝で追われたが、直線はスムーズに併走馬の内に潜り込み、ラストは鋭い伸びで半馬身先着。馬体もパンパンに張っており、仕上げに隙はない。

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