【競輪】高知記念で地元の山中貴雄がG3初優勝 我慢したガッツポーズ連発で大喜び
「よさこい賞争覇戦・G3」(14日、高知)
12Rで決勝戦が行われ、山中貴雄(35)=高知・90期・S2=が地元でG3初制覇を果たした。同期の田中晴基(千葉)マークから4角で内を突き、直線で抜け出した。外を踏み上げた吉田敏洋(愛知)に乗った村上博幸(京都)が2着、内から追い上げて番手に入った諸橋愛(新潟)が差して3着に入った。また、新設された9R「ガールズフレッシュクイーン」は、梅川風子(28)=東京・112期・L1=が制した。
山中が雨中の激戦を制した。地元記念でG3初制覇。「仲間からチャンスはあると言われてきたし、ファンの皆さんの声援も後押しになった」。振り絞る声はわずかに震えていた。
前を任せた田中は中団を確保して、最終バックから踏み上げた。先行した中国勢と、番手勝負に出た諸橋の争いは最後までもつれた。最終4角で諸橋が清水裕友(山口)を外に振ったところでコースができた。「絶対にこじ開けるつもりだった。踏み出したときには1着しか考えていなかった」。気迫で直線勝負を制すると「(1着を取った)2日目、3日目は我慢していた」というガッツポーズを連発した。
今後は広島F1(19~21日)からG1・日本選手権(30日~5月5日・松戸)へと向かう。夢に見た大舞台に初出場。「みんなと一緒に四国を盛り上げていきたい」と気合を込めた。