【競輪】ガールズ最年少の佐伯智恵が和歌山でデビュー初1着 微差で差し切って笑顔

 「デイリースポーツ杯・F1」(29日、和歌山)

 最終日5Rのガールズ一般で、競輪界最年少レーサーの佐伯智恵(19)=香川・114期・L1=が差し切って1着。7月デビューから36走目でうれしい初勝利を飾った。

 レースは石井菜摘(栃木)が正攻法、佐伯は2番手で周回を重ねる。最後方の宮内愛(香川)が打鐘で上昇し、6番手だった梅田夕貴(福井)が切り替えて宮内を追って上昇。宮内は出切れず、誘導員退避後に石井が先頭で流す。外を踏み上げた梅田が最終ホーム手前から先行。石井をかわした佐伯が梅田を急追し、石井が佐伯を追って、蓑田真璃(千葉)、日野未来(奈良)が続く。ゴールは逃げる梅田、2番手から差し込む佐伯でほぼ同体でゴール。写真判定の結果、微差で佐伯が1着。梅田は惜しくも2着、4番手から前2人に迫った蓑田は3着だった。

 レース後の佐伯は満面の笑み。だが、写真を撮ろうとすると、口を真一文字にして笑顔が消える。「(写真で笑顔を作るのが)苦手なんです」と周囲を笑わせた。19歳ながらも追走技術はあり、前日までの35走で2着5回、3着10回と、3連対率は42・9%と高い。決勝進出も前場所(全11場所)まで8回と、なかなか1着が獲れなかったが、レベルの高い競走ができている。「やっと1着が獲れて良かったです。これからは予選や決勝で1着を獲りたいです」と今後の目標を語り「まだ19歳なので、家に帰ってからジンジャーエールで乾杯します」と初1着を喜んでいた。

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