「毎日王冠・Ｇ２」（７日、東京）

　マイルＧ１の覇者（アエロリット、ケイアイノーテック）もいれば、３０００メートルの菊花賞を制したキセキもいる。年齢も３歳から８歳まで。今年の毎日王冠は実にバラエティーに富んだメンバー構成となった。

　これからマイル路線を進む馬と、中長距離路線を歩む馬たちが府中千八で激突。ここは春のニュージーランドＴに続く２つ目のタイトルを狙うカツジを狙ってみたい。

　前走のＮＨＫマイルＣはスタートで後手に回り、ポジションを取りに行ったところで脚を使ってしまった。直線では満足に追えないシーンもあり、最内枠もアダになった格好の８着。不完全燃焼の内容で終わってしまった。本来の実力を全く出し切っておらず、完全に度外視できる一戦。２度目の東京コースで今度こそ能力全開といきたい。

　１８００メートルの距離はきさらぎ賞（５着）で経験済み。血統面からも十分にこなせるはずだ。３歳マイル王のケイアイノーテックとの対戦成績では２勝１敗と勝ち越しており、人気ほど実力の差はない。リベンジを懸ける秋の戦いへ向けて、まずはここで好スタートを切りたいところだ。

　相手はアエロリット、ダイワキャグニーの菊沢厩舎２頭が本線。東京と相性がいいスズカデヴィアスもぜひ押さえておきたい。

　前日単勝１番人気のアエロリットとの組み合わせでも４０倍超、Ｇ２勝ちの実績がありながら、信じられないような高配当である。さらにスズカデヴィアスとのワンツーが決まれば、千倍以上は確実という“夢馬券”だ。（デイリースポーツ・北島稔大）