クリンチャー窮地 凱旋門賞の前哨戦・フォワ賞6着で…

 「魁!海外馬券塾」(19日)

 16日のフォワ賞・仏G2に出走したクリンチャーは最下位の6着に敗れた。同じ週末に出走した3頭の日本馬も好成績を挙げることができず、非常に苦しい心情で今週を迎えている。

 フォワ賞は予想していた通り、どの馬も前に行こうとせず、スタートが良く、二の脚も欧州馬より速いクリンチャーがたまらずに先頭に立つ展開。残り1000メートルあたりから早めにペースが上がり、トップスピードの持続力勝負となる欧州競馬特有の流れになってしまった。馬場は極端なほどに硬く、それでいて馬の駆けた後ろには、土ぼこりの舞う特殊なコンディション。これもクリンチャーにとっては初めて経験するものだった。

 先を見据えた仕上げだったとはいえ、不安のない状態で出走させての結果だけに落胆は大きい。陣営の一員としてのひいき目を排して書けば、凱旋門賞は勝ったら奇跡と言わざるを得ないぐらいの厳しい立場に追い込まれている。

 クリンチャーは常に周囲の期待以上の結果を出して今の地位までたどり着いた馬だ。1度叩いての上積みの余地も大きい。置かれた状況は楽ではないが、馬の力を信じて最善を尽くしたい。(海外遠征コーディネーター・田中敬太)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

競馬・レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(競馬・レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス