カタール遠征中ユウチェンジ中東でも力出せる

 「魁!海外馬券塾」(20日)

 日本馬として史上初めて中東・カタールに遠征しているユウチェンジ(牡6歳、栗東・森)が、日本時間23日未明、アルライヤン競馬場で行われるアイリッシュサラブレッドマーケティングC・カタールG2(芝1600メートル)に出走する。

 ユウチェンジで思い出すのは、16年のUAEダービーだ。モレイラを背にゴール直前まで逃げ粘って、ラニの小差3着。中東遠征でも力を出せることは証明している。

 ただ、アルライヤン競馬場の芝1600メートルは、改装前の阪神芝1600メートルに似ており、スタート後すぐにコーナーに差しかかる。それだけに大外⑮番枠は好材料とは言えない。それでも3年前に訪れた時の記憶だが、芝は硬くて速い時計が出ており、日本馬に向いた馬場だと感じた。

 フランス、英国、オマーンからの遠征馬がいて力の比較は難しいが、地元の前哨戦で2着のトップフェイスが最有力ではないか。G24着がある英国馬サラティーン、仏・リステッド勝ち馬マリアナフットも馬場をこなせば実績上位だ。

 マーフィーやC・デムーロなど、欧州のトップ騎手が乗りに来るなか、ユウチェンジの鞍上に指名されたホッカイドウ競馬の阿部龍騎手には力が入る一戦だろう。臆することなく、堂々と挑んで欲しい。(海外遠征コーディネーター)

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