【新潟記念】ブラストワンピース、大外一気で古馬ぶった斬り!35年ぶりの3歳馬V

 「新潟記念・G3」(2日、新潟)

 力が違った。1番人気のブラストワンピースが大外から豪快に伸びて強豪古馬勢を圧倒。35年ぶりの3歳馬Vを果たした。最高の形で始動戦をモノにしたダービー5着馬は、短期放牧を経て菊の舞台へ乗り込む。2着は6番人気のメートルダール、3着は13番人気のショウナンバッハ。藤田菜七子(21)=美浦・根本=騎乗で注目を集めたベアインマインドは8着に終わった。なお、サマー2000シリーズ王者にはメドウラークが輝いた。

 次元の違う勝ちっぷりだった。1番人気に推されたブラストワンピースが、並み居る強豪古馬を一刀両断。83年アップセッター以来、35年ぶりの3歳馬Vを成し遂げた。

 「ゆっくり追いだして、残り1Fでは1頭になったけど、ずっと余裕があった」と池添は振り返る。道中は後ろから数えて3番目。当初は直線勝負にかける作戦を選択したが、向正面で池添がパートナーにムチを入れた。大竹師は「あれにはびっくりした」と回顧したが、それが圧巻ショーの幕開けだった。

 瞬発力勝負となった最後の直線。「外差しの傾向が強くなってきていたから」と、鞍上は満を持して外ラチ沿いへ持ち出し、残り400メートルからスパートを開始。アッという間に先行勢を射程内に入れ、ノーステッキのまま豪脚を放った。2着につけた1馬身3/4差は、同世代のライバルに向けてのアピールともなったに違いない。

 5着に敗れたダービー後、陣営は秋の目標を菊花賞(10月21日・京都)に定め、ここをステップに選択。異例のローテーションだが、得意の左回りを優先させた格好だ。大竹師は「ダービーよりも落ち着いていた。1日滞在していた効果も大きいね。イメージ通りの仕上げで次に向けて申し分ない勝ち方。まだ馬体は緩いし、攻める余地は残っている」と淀の決戦に向けて自信を見せた。

 かつての厩舎の看板馬ルージュバックでも果たせなかったG1制覇を見据え、今後は福島県のノーザンファーム天栄へ短期放牧。しばし英気を養い、最後の1冠へ向かう。

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