「尼崎センプルカップ・Ｇ１」（２４日開幕、尼崎）

　ボートレース尼崎の開設６６周年記念「Ｇ１・尼崎センプルカップ」は、２４日から６日間の日程で開催される。地元エース・吉川元浩をはじめ、６月のＳＧ・グランドチャンピオンを制した白井英治や、峰竜太ら豪華メンバーが集結。Ｖ争いは混戦を極めそうだが、今回は地の利がある地元勢から藤岡俊介（３５）＝兵庫・９４期・Ａ１＝、稲田浩二（３３）＝兵庫・９４期・Ａ１＝、小坂尚哉（３１）＝兵庫・９４期・Ａ１＝の９４期トリオをピックアップ。地元Ｇ１への意気込みを聞いた。

　リズムを好転させるためにも稲田が地元周年での快走を狙っている。今年は１月まるがめ一般戦、４月三国一般戦と２回の優勝実績を残すが、本人の手応えはひと息。「かなり良くないです。ここ一年で一番悪い。ペラのリズムも、エンジン出しも両方悪い。この時期が苦手なのもあるけど、ずっとリズムが悪いのが続いている。仕上げるのが遅いし、仕上げられていない。今期は特にですね」と近況のレースリズムを自己分析する。尼崎での戦歴にも「ゴールデンウイークは優勝戦の１号艇を取れたし、そのときは良かった。でも、４月のＧ３ではケガをして途中帰郷。良かったり悪かったりですね」と、浮き沈みは激しいことを口にする。

　それでも上の舞台で戦いたいという強い思いは持っている。今年は一つの区切りとなる１勝をマークした。３月クラシック（浜名湖）でＳＧ出場３節目にして待望の初１着。「またＳＧに出たいという気持ちはある」。Ｇ１で結果を出せば目標とするＳＧへの道もおのずと開ける。力は入らないはずはない。

　「リズムが良かったらもっとモチベーションも上がると思うんですけどね…。なんとかリズムを上げられればいいですね」。慣れ親しんだ地元から反撃へ－。リズムを上げるためにもこの舞台できっかけをつかむつもりだ。