【七夕賞】マイネルフロスト 約3年3カ月ぶりの美酒へ 体調に自信あり

 「七夕賞・G3」(8日、福島)

 ~久々に勝てますように~。福島巧者のマイネルフロストが4日、約3年3カ月ぶりの白星を願って、美浦Wで最終リハを行った。軽めに終始したが、1週前リハでハードに追われており予定通りの内容。福島コースは3戦2連対。昨年の2着馬が態勢を整えた。

 昨年の2着馬マイネルフロストが、3戦2連対と得意の福島コースで約3年3カ月ぶりの白星を狙う。

 最終追い切りは美浦W。同坂路を1本、4F74秒4で登板してから移動すると、外ラチ沿いを軽快なフットワークで、気分良さそうに駆け抜けた。

 5F70秒7、ラスト1Fも13秒3と軽めだが、1週前の先月27日に、同Wで準オープン馬と併せてビッシリ追われており、高木師は「(休み明けを)1回使っているし、当該週に軽めなのはいつものこと」と周囲の雑音をシャットアウト。「休み明けにしては、前走は状態も良かった。叩いて良くなる馬だし、そこからの上積みは期待できる」と体調面には自信ありだ。

 4歳4月の福島民報杯以降は勝ち星に見放され、5歳時は未勝利に終わった。それが、昨年5月の新潟大賞典でブリンカーを着用すると、11番人気で2着に激走。続く鳴尾記念でも3着し、七夕賞での2着につながった。トレーナーは「気持ちがかみ合わないと難しい馬。一度試そうと、ブリンカーを着けたらはまった感じだね」と効果を強調する。

 7歳の夏を迎えた。衰えるどころか、前走のエプソムCでもサッと2番手につけるなど先行力は健在だ。苦手な重馬場で9着と失速したが、「最後まで食らいついて、次につながる内容だった」と気にしていない。

 週末は雨予報で、馬場状態は気に掛かる。それでも「稍重くらいまでなら。少しずつ克服してきている感じなので」と不安の色はない。昨年よりも戦いやすいメンバー構成。久々の勝利へ、この好機は逃せない。

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