バンブーアトラス、テイエムオペラオー…岩元師、競馬人生50年の思い

 引退へのカウントダウンが始まっても、普段と全く変わらず自然体だった。岩元市三調教師(70)=栗東=が自らの競馬人生をこう振り返る。「仕事に専念していたら、いつの間にか70になっとった(笑)。調教師は面白いよ。やりがいがある。素晴らしくいい時間を過ごせたと思う」。毎日さっそうと馬にまたがり、陣頭指揮を執る姿は壮健そのもの。遠目から見れば、馬上の人間が古希だとは誰も思うまい。

 1967年に騎手候補生として栗東・布施正厩舎へ入門。74年にデビューし、82年にはバンブーアトラスでダービーを制した。調教師に転身したのは89年。競馬史に燦然(さんぜん)と輝く顕彰馬テイエムオペラオーを送り出すなど、ここまでJRA通算497勝(うちG1・7勝を含め重賞31勝)を挙げている。

 引退後は「何も考えていない。のんびりテレビを見ていると思う(笑)」だそうだ。最終週は「ダートなら」と期待を込めるスーサンドン(土曜小倉10R)や「ここで何とかしたい」というテイエムソレイユ(日曜阪神1R)など9頭がスタンバイ。Vで花道を飾るか注目したい。(デイリースポーツ・長崎弘典)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

競馬・レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(競馬・レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス