【天皇賞】キタサンブラック貫禄仕上げ 春・秋天皇賞制覇の偉業に挑む

 「天皇賞(秋)・G1」(29日、東京)

 始動戦に向け、上昇気配だ。キタサンブラックは18日、黒岩(レースは武豊)を背に、栗東CWでジョーストリクトリ(3歳オープン)と併せ馬。僚馬の4馬身後方から追走すると、チップを力強く蹴り上げてスピードに乗る。直線は軽く促すと、四肢をさらに広げて6F80秒9-38秒9-12秒9を計時。貫禄の半馬身先着を決めた。

 鞍上は「気が入って、反応も徐々に良くなっていますね。休み明けとしては動ける態勢です」と満足げだ。前走の宝塚記念は約2年1カ月ぶりに馬券圏外の9着に敗れたが、「きょうはハミをとっていたし、前をつかまえにいく雰囲気にも変わりはない。やめることを覚えると良くないと思ったけど、それも大丈夫」と自信をのぞかせた。

 清水久師も「順調ですね。道中の折り合いも問題なかった。やるごとに体の張り、ツヤも変わってきています」と手応えは十分だ。残り10日。最高の準備をして、春・秋天皇賞制覇の偉業に挑む。

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