【スプリンターズS】皇成御礼星だ!フィドゥーシアとコンビで初戴冠へ

 「スプリンターズS・G1」(10月1日、中山)

 久々の大舞台に燃えている。三浦皇成騎手(27)=美浦・鹿戸=は、落馬による大ケガから夏の札幌で1年ぶりに復帰。フィドゥーシアとの初コンビで、昨年のオークス(ダイワドレッサー=8着)以来のJRA・G1に挑む。復帰早々にG1で騎乗できる喜びと活躍を誓った。なお、出走馬は28日に確定。29日に枠順が決まる。

 昨年8月の落馬負傷から1年におよぶ休養を経て、8月12日の札幌競馬で復帰した三浦が、フィドゥーシアとペアを組んでスプリンターズSに挑む。

 肋骨9本および骨盤骨折など、落馬によるダメージは深刻だったが、5度の手術と懸命なリハビリを経てカムバック。16日にはJRA通算600勝を達成するなど、再起後の約1カ月半の間に10勝を挙げ、騎手としての矜持(きょうじ)を示してきた。

 水曜の最終追い切りに騎乗し、「こんなに早くG1に乗せていただけるとは思っていませんでした。いい追い切りができたし、初めて乗せてもらうということで、感触をつかむことができて良かったです」と手綱を通して信頼感を深めた。

 JRAでのG1初騎乗は08年のスプリンターズS(プレミアムボックス14着)だった。それからアタックを繰り返し、今回が66回目のチャレンジとなる。残念ながら、まだJRAでのビッグタイトルはつかめていないが、“いつか”という思いは、ずっと強く持ち続けてきた。

 前走のセントウルSは2番人気で9着に敗れている。「“千直”の後(アイビスSD=2着・1番人気)で、戸惑いがあったのでしょう。いきなりG1でコンビを組ませていただくことには、感謝しかありません。結果で応えたい。そう思っています」。大ケガを克服して初めて挑む大舞台。背中を押してくれた全ての人たちのエールを力に変え、まだ見ぬ頂を目指す。

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