【ボート】森高“伸びペラ”で必勝態勢

 「四国地区選手権・G1」(5日開幕、まるがめ)

 四国冬の陣-。香川県丸亀市のまるがめボート場で「G1・第59回四国地区選手権競走」が、5日に開幕する。香川は森高一真、重成一人ら、徳島は田村隆信、市橋卓士ら両支部の選手たちによって6日間の戦いが展開される。初日メーン12Rの「スマイルくんドリーム」には重成が1号艇で登場。2日目メーン12Rの「なるちゃんドリーム」には田村が白カポックで臨む。四国制覇を懸けた攻防に注目だ。

 2年連続で徳島勢に奪われている地区選のタイトル。森高が奪還へ向けて燃えないわけがない。

 今年の森高はひと味違う。この地区選に向けて、ペラの形を変えている。「伸びをこさせるペラ」と明かす。昨年12月のG2・モーターボート誕生祭(大村)でヒントを得て、その次節のからつで“伸びペラ”を投入。さらに地元まるがめの正月開催でも、初日から“伸びペラ”で挑んだ。準優こそ、これまでの乗り心地重視のペラに戻したが、優勝戦では「今節は伸びを求めてやってきたから、最後も伸びるようにしていく」と地区選を見据えた走りに徹した。

 ペラの発想を変えた理由は、負けた悔しさからきている。「記念でボコボコにやられたから」。昨年のG1優出は、10月の下関だけ。「だから年末の住之江にもいなかった」と唇をかんだ。

 では、なぜ伸びを求めるのか。「出足だけでは、G1以上で勝てない」という。「出足があっても伸びがないと、出足を使えない展開になってしまう。テクがあっても伸びで負ける。その差をめちゃくちゃ感じた」と明かす。もちろん、これまでも伸びが必要なことは理解していた。「昨年はそれを分かっていたが、中途半端にやっていたと思う」と腹をくくった。

 調整の順番もこれまでとは違う。今までは、まず乗り心地を求めてから伸びに着手していた。しかし、今はまず最初に伸びを求める。「今までと逆のイメージ。伸びをこさせてから、乗り味という感じ」と話すが「優勝するには伸びだけでもダメだから」と最終的には、強力に仕上げることには変わりはない。

 苦しんだ昨年だったが、昨夏の当地お盆シリーズでは胸を張れる活躍をみせた。10走して10勝の完全V。「地元でのパーフェクト。自分の中では、かなりデカイことだと思っている」と頬を緩める。今開催で狙うは、それに負けず劣らずの活躍。意外にもまだ手にしていない地区選のタイトル。初の四国制覇を果たして、香川支部の牙城を守る。

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