【ボート】田村、地元タイトル譲れない

 「大渦大賞・G1」(4日開幕、宮島)

 ボートレース鳴門は護岸工事および施設改善のため、伝統の一戦の「G1・大渦大賞(開設61周年記念)」は、4日から6日間にわたってボートレース宮島で開催されることになった。鳴門エースの田村隆信と、宮島エースの山口剛の“地元開催”という対決は見もの。他の鳴門勢、宮島勢も気合満点の競走を見せてくれるはずだ。ただ遠征勢も黙ってはいない。瓜生正義や池田浩二など超一流選手が集結するので、白熱したバトルになることは必至だろう。

 鳴門のエースと言えば田村隆信。艇界ナンバー1の攻撃力を武器に、SGは16回優出して3回優勝。過去のSG勝率はなんと7・63。この数字だけでも、大舞台での勝負強さが見て取れる。G1タイトルも9回奪取。通算42回のV歴を持つ。今年のG1以上の優勝は1月のからつ周年のみだが、同じく1月住之江(2着)、9月の徳山(3着)で優出を果たしている。

 年末のグランプリ(賞金王決定戦)の当落線上にいるが、終盤の巻き返しには定評がある。「いつも結果を残したり、稼げているのは冬場の方が多いけど、今年は夏場をうまく乗り切れた。ここまではまずまずの数字を残せているし、リズムは悪くない。もちろん涼しくなるこれからの季節は自分にとってはプラスになると思う」と自信満々だ。過去3回のSG優勝のうち、2回は11月に行われたチャレンジカップ。現在の気候との相性は抜群だ。

 終盤に向けて、勢いを加速させるには今回は絶好の舞台だと言えるだろう。代替開催で宮島で行われるとはいえ、タイトルは地元周年の“大渦大賞”。是が非でも手に入れたいところだろう。「地元周年と言われるけど、やっぱり水面が違うのでまだピンとはきていないですね。番組も違うだろうし…。もっと“地元のレースですよ”って盛り上げてくれると気分も乗ってくると思うのですが(笑)」と普段通りを強調するが、「でもこのレースに勝てば、大渦大賞の覇者に名前が残る。まだ大渦大賞は取ったことがないタイトルだし、地元の記念覇者として名前が残るのだから、そこは意識していく」とV獲りを堂々宣言する。

 開催される宮島水面も相性は悪くない。「宮島は瀬戸内のボート場にしてはあまり走ってないですが、03年に記念(宮島49周年)優勝もあるし、今年7月のMB大賞でもそこそこエンジンは出せていた。相性は悪くないと思います」と笑みがこぼれる。

 今年も大活躍している“銀河系軍団(85期)”の一員でもある田村が、自慢の攻撃力を全開にして新たな勲章を手に入れる。

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