【ダービー】福永スティール栄冠届かず

 「日本ダービー・G1」(5月31日、東京)

 16度目の祭典挑戦となった福永騎乗の皐月賞2着馬リアルスティールは4着に敗れた。

 追えども追えども、勝ち馬の背中は遠くなるばかりだった。皐月賞2着からの逆転Vを目指した2番人気のリアルスティール。だがドゥラメンテに迫るどころか、サトノ2頭の後じんを拝して4着に完敗した。16度目の祭典挑戦でも初Vはならず、福永は「前には届かず、後ろからも差されてしまった。完敗と言えば完敗」と唇をかむ。“天才”と称された父・洋一さんも、7回挑戦して届かなかったダービージョッキーになる夢は、来年以降に持ち越しとなった。

 積極的に好位で運んだ皐月賞とは一転、今回は後方から運んだ。「あの馬に勝つには控えるしかないと思っていた」。矢作師とも相談のうえ、皐月賞馬をマークする形を選択した。ハミ受けが悪く、1角で頭を上げる誤算はあったが、思惑通りに同じ勝負服のライバルを前に見据えながらの立ち回り。「4角を回った時は“いい形だな”と思った」と直線勝負へと持ち込んだ。だが馬体を外から重ねようとしたところ、一瞬で離されてしまう。苦しくなったのか、舌を出して内へもたれてしまい、本来の末脚を発揮できなかった。

 「勝った馬が素直に強かった。もう少し内枠が欲しかったというのはあるが、ウチは未完成。また秋、頑張ります」と矢作師も完敗を認めた。登録のある凱旋門賞も「オーナーと相談してからだが、あれだけ強い馬がいるわけだから、行く可能性は低いと思う」と、今年は見送ることになりそうだ。今はグッと我慢。力を蓄え、いつか雪辱を果たしたい。

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