【小倉記念】ラストインパクト臨戦態勢

 「小倉記念・G3」(10日、小倉)

 3カ月ぶりの実戦となるラストインパクトは6日、栗東CWで快走。軽快なフットワークで駆け抜け、好仕上がりを印象づけた。3走前に重賞初Vを決めた思い出の地で再び存在感を示す。サトノノブレスは栗東CWでダイナミックな動きを披露。こちらも好気配だ。

 ラストインパクトにとって天皇賞・春(9着)後の休養は、春4戦の疲れを癒やすには十分だった。朝一番の栗東CW。走り出すと進境が見えた。野元助手の手綱によく従ってストライドはゆったりしていた。

 サダムダイジョウブ(4歳500万下)との併走追い。3角までゴーサインをじっと待つ。「賢い馬だからなあ。放牧に出て帰ってくるたびにがむしゃらさは少しずつ消えていく」。松田博師には管理馬の精神的成長も織り込み済みだ。

 肉体的にも臨戦態勢は整っている。4角を過ぎて鞍上が背中のステッキを抜く。気合づけ程度の右ムチにしっかり反応して加速。軽々なフットワークで駆け抜けた。6F85秒8‐38秒7‐11秒9で併入。「やればもっと動く馬だけど、併入させるつもりで予定通り。疲れはしっかり抜けてるよ」。名伯楽の計算通りに進んでいる。

 3走前の小倉大賞典では早めにまくる競馬でV。だが、指揮官は「不細工な勝ち方だった」と振り返る。「勝ったからいいけどな、あれでは馬が強いと言われるだけで騎手には何も残らん」。ゲートで立ち遅れた結果だったが、勝って上がってきた川田には雷を落としたという。

 「本来はスッと前につけられる馬だから、心配はしとらんよ」。今度は正攻法で勝ち切ってみせる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス