【根岸S】ゴールスキー豪脚で重賞初V

 「根岸S・G3」(2日、東京)

 4番人気のゴールスキーが、重賞11度目の挑戦で初タイトルをゲット。今年から1着馬に与えられるフェブラリーS(23日・東京)への優先出走権を獲得した。異父兄はダートG1・4勝を挙げたゴールドアリュール。昨春の砂路線転向を機に素質を開花させた血統馬が、03年に兄が制した一戦へ弾みをつけた。好位を追走したノーザンリバーが2着で、3着は最後方から末脚を伸ばしたシルクフォーチュン。1番人気のブライトラインは4着に敗れた。

 芝、ダートの重賞に挑戦すること11戦目。良血馬がようやくタイトルを手にした。前半は中団やや後方で折り合いに専念したゴールスキーが、直線で決め手を発揮。上がり3F35秒3の豪脚を披露して重賞初Vを決めた。

 当初、騎乗予定だった柴田善が週初めに骨折するアクシデント。急きょ手綱を任されたベリーは「調教師からは久々だし次へつながる競馬をしてほしいと言われていた。うまく脚をためて我慢できた分、直線はいい脚を使ってくれた」とパートナーを称賛した。池江師は中山金杯(オーシャンブルー)、日経新春杯(サトノノブレス)に続き、今年既に重賞3勝目。「やや急仕上げだったし、最後は脚が上がるんじゃないかと思ったが、よく差し切ってくれた」と、仕上げ途上で勝利を挙げた愛馬の底力に感心しきりだ。

 昨年6月に路線を変更してダートでのキャリアはまだ6戦目。3歳時の10年マイルCSで3着に好走するなど、芝での実績がありながらも矛先を変えた理由をトレーナーは「爪に難があり、硬い芝だと加減しながら走っていた」と説明。「ダートではそういう面を見せず、しっかり走ってくれる」と、これで6戦3勝、2着1回となった新天地での躍進に手応えをつかむ。異父兄はダートG14勝馬ゴールドアリュール。血統背景も砂の舞台での出世を後押しする。

 この勝利で03年に兄が制したフェブラリーSの優先出走権を獲得。指揮官は「この内容なら自信を持って行ける」と力を込めた。7歳にして開花した素質馬が、兄弟制覇のかかるG1に胸を張って挑む。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス