【京都金杯】松山タイガで初笑いだ

 「京都金杯・G3」(5日、京都)

 年男が燃えている。午(うま)年生まれの松山弘平騎手(23)=栗東・フリー=がミヤジタイガとのコンビで参戦。昨年、自身初のダービー騎乗(18着)となった思い入れの深い一頭で開幕ダッシュを狙う。前走は15着と大敗を喫したが、追い切りでは素軽い動きを披露し体調の良さをアピール。ムラ駆けながらも地力はあるだけに一発の魅力は十分だ。

 デビュー6年目、草食系で頼りないイメージがあった松山が経験を積んで勝負師の顔に変わってきた。年男の今年はしっかりとした口調で“欲”を語る。「去年よりも多く勝ち星を挙げたい。そして、今年はG1を勝ちたい」。

 向上心を引き出させてくれた一頭が、京都金杯でコンビを組むミヤジタイガ。初めて騎乗したダービーで“競馬の祭典”の雰囲気を味わうことができた。「ダービーも含めて、G1にたくさん騎乗させていただいた。中身の濃い1年でした」。貴重な経験を糧に、14年の飛躍を誓う。

 人馬ともに好発進を目指す。パートナーは全休明けの2日に栗東坂路で4F56秒0‐40秒3‐13秒1を馬なりでマーク。これまでは栗東CWでハードに追われて来たが、今回は調整パターンを変えてきた。岩元師は「年末に追っているし、予定通り。実戦に行ってカリカリする面があるので、直前軽めの調整がいい方に出ないか」と効果に期待を寄せる。

 前走は15着と大敗を喫したが「外枠が響いて、いい騎乗ができなかった」と松山。力負けではないだけに、昨年の弥生賞2着馬との反撃を描く。「集中力を切らすとやめてしまうので距離短縮はプラス。乗り難しい馬ですが、結果を出せるように頑張りたい」。快勝した2走前のカシオペアSの再現へ、人馬が呼吸を合わせて西の開幕重賞を勝ち獲る。

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