【中山金杯】武士沢レインで福つかむ

 「中山金杯・G3」(5日、中山)

 同期のライバルから刺激を受けた年男が静かに飛躍を誓っている。レインスティックで東の開幕重賞に参戦する武士沢友治騎手(35)=美浦・フリー=。昨年は同い年の武幸がG1で3勝を挙げるなど奮闘した。負けじと、こちらも年始からエンジン全開といく。

 中山金杯へレインスティックで挑む年男の武士沢が、静かに闘志を燃やしている。昨年マークしたJRA24勝は12年の2倍。それでも「(騎乗)数を乗せてもらったと思うし、もっと勝ち星を挙げられたかなという気持ちはあります」と反省を忘れない。昨年は武幸がメイショウマンボでG1・3勝と活躍。「もちろん刺激になりますよ」と、同期の奮闘もモチベーションを上げる要素となっている。

 レインスティックに初めて騎乗したのは昨夏のダート戦(BSN賞10着)だったが、その走りに手応えをつかみ、勢司師に「芝でもう1度乗せてください」と騎乗を志願。見立て通り、2走前のアイルランドTでは6番人気ながらも豪快な差し切りVを決めた。「年齢を重ねて体が丈夫になってきた。元気がいい」(勢司師)と、2カ月ぶりでも再び一発を狙える態勢にある。

 元日には、師匠である中野渡清一元調教師のもとへあいさつに行った。「本当にお世話になりましたから。今年も教えられたことを忘れず、馬がレースで集中して走れるように教えていき、良さを引き出したい」。人を、そして馬を大切にする寡黙な仕事人から目が離せない。

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