【京都金杯】ナイン重賞初挑戦即Vだ
「京都金杯・G3」(14年1月5日、京都)
明け4歳での飛躍を誓い、オースミナインが27日、栗東坂路で力強い動きを披露した。ここまで掲示板登場率10割を誇る、ディープインパクト産駒の堅実派。体質面の強化と学習能力の高さに陣営が胸を張る好素材が、重賞初挑戦で即Vを狙う。
14年の飛躍を誓う。オースミナインは栗東坂路で4F55秒3‐40秒2‐13秒1。ノボリフジ(2歳未勝利)を2馬身半追走し、残り1F過ぎで並びかけると最後は併入を果たした。「仕上がっているのでハードにはやらずに。後ろから並びかける、ストレスのかからない調整ができた。馬場が悪かった割に動きもいい」と中山助手は納得の表情を見せた。
ここまでキャリアは10戦。「連勝はしていないけど、負けたことが肥やしになって次に生きている。学習能力が高い」。デビュー3戦が3、2、1着、500万下も3、2、1着とそれぞれ3戦目でクラスを卒業。1000万下と準オープンは2戦目で勝ち上がっており、段階を踏みながらオープンへとたどり着いた。
やっと満足のいく調教を積めるようになったという。「成長が遅かった。以前は疝痛やじんましんなど、内面が弱くて続けて使えなかった。それが強くなって、ようやく実が入った」と仕上げ人は成長ぶりに目を細める。
今回が初の重賞挑戦になる。「坂の下りを利用して加速するタイプ。どれだけやれるのか。試金石になる」。充実一途の明け4歳馬が新春のタイトル奪取を狙う。


