「天皇賞（春）・Ｇ１」（２８日、京都）

　新コンビの福永を背にムスカテールは２４日、栗東坂路を単走。いつもは右にもたれる癖のある馬だが、最終リハはほぼ真っすぐに駆け上がってゴールへ。力のいる馬場状態を思えば、４Ｆ５４秒２‐３９秒２‐１３秒１の時計も動きも合格点を与えられる。

　２週連続で感触を確かめた鞍上は「馬場が悪くて走りにくそうだったけど、しっかりと伸びていた。今は体調がすごくいいみたい」と、期待以上の内容に満足顔。見守った友道師も「順調。問題なく来ています」と万全の仕上げに胸を張った。

　手前の関係で左回りを中心に使われてきたが、近２走は右回りの重賞で(2)(3)着。ここに来ての地力強化は顕著だ。「乗り方ひとつで重賞を勝てる力はある。スタミナも豊富。うまく条件がかみ合えば一発があってもいい」と鞍上は前を見据えた。