「チューリップ賞・Ｇ３」（３月２日、阪神）

　唯一の参戦となる関東馬の意地を見せるか。アユサンはここで桜花賞への優先出走権を獲得すれば、そのまま栗東に滞在予定。デイリー杯クイーンＣを自重する誤算はあったが、手塚師は「そのあとはこのレースを目標にしっかり乗り込んだ」と胸を張っての参戦だ。

　２７日の追い切りは美浦Ｐで５Ｆ７１秒４‐４０秒０‐１２秒０。時計は平凡ながら、３頭併せの外を回ってジワッと負荷をかけ、きっちり併入を決めた。「動きは良かった。前走（阪神ＪＦ７着）より状態はいいぐらい」と手塚師。ただ課題として「前走のレース内容からも、右回りと阪神への長距離輸送がどうか」と話した。

　東京で新馬戦を勝ち上がり、アルテミスＳでも２着に健闘。末脚の切れ味は一級品だ。「何とか壁をつくって競馬がしたい。この馬の持ち味が生きる展開になればチャンスはありそう」と自慢の末脚一気を狙っている。