【チューリップ賞】ヴィルジニア超強気

 「チューリップ賞・G3」(3月2日、阪神)

 キャリアの差を補って余りある素質。そんな期待を寄せたくなるのがヴィルジニアだ。10日の京都で新馬戦を勝ち上がったばかりだが、仕上がり途上の体で圧巻の瞬発力。厩舎の先輩であるブエナビスタやレーヴディソールが勝ったレースで、桜花賞(4月7日、阪神)の切符をつかみ取る。

 素質に期待は寄せていた。ふたを開けてみたら、想像のはるか上を行くパフォーマンスだった。10日京都の新馬戦。松田博師はヴィルジニアの勝ちっぷりに内心、驚いていた。「ゲート試験が受かったから使ってみようくらいの気持ちだった。新馬戦だから目いっぱいなんてつくっていないし、それであれだけの勝ち方をしたんだから、期待もするよな」。慎重な口ぶりが常の名伯楽が、珍しく強気だ。

 デビュー戦の馬体重が428キロ。細いと言うより小柄だ。体高が他馬より1割くらい低く見える。まだ明けたばかりの3歳牝馬だ。包まれたらひるむのが当たり前。それがインでじっと我慢して、耳も絞らず抜けてきた。肝っ玉は間違いなく太い。トレーナーも「普段から落ち着いているものな。新馬戦のときも、初めての装鞍所なのにじっとしていた。大人びているよ」と、感心する。

 キャリアの浅さはその大人びた気性でカバーできる。確信があったからこそ、指揮官は早々に2走目をここに絞った。「出られるか。そこが大きな心配やった」。先週まではそれで気をもんでいたが、登録したのは16頭。抽選はなくなり、問題なくゲートが得られる。「出られさえすれば、権利は獲ってくるやろう」。そこまでの自信を名伯楽に語らせる何かが、小さな体に詰まっている。

 キャンターが硬めに映るがギャロップに移行すればスムーズという、個性的なフォームの馬だ。「乗っておいた方がええやろう。キャンターはゴトゴトに感じるやろうから」と松田博師。桜の切符に手をかけるのに準備も万端整いそうだ。

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