【フェブラリーS】イジゲン弱点克服だ

 「フェブラリーS・G1」(17日、東京)

 G1初Vを狙うイジゲンが14日、美浦Wで迫力十分のパフォーマンスを披露した。併せ馬で1馬身先着。コンビ初結成となるベリーが仕掛けると力強く脚を伸ばした。この追い切り後には課題のゲート練習も実施。発馬を五分に決められれば、今回と同舞台で争われた昨年の武蔵野Sでの勝ちっぷりからも有力候補の一頭だ。なおこの日、出走馬16頭が確定。枠順は15日に確定し、馬券は16日に前日発売が行われる。

 芦毛の馬体が美浦Wではじけた。G1初制覇を狙うイジゲンが併せ馬で迫力のあるパフォーマンスを披露した。シュガーパイン(3歳新馬)を5Fから追撃して直線で内に潜り込み、ラスト1Fで追い出されると1馬身の先着。5F68秒6‐38秒3‐12秒8を記録した。

 今回がコンビ初結成となるベリーは、調教に騎乗したのもこの日が初めて。「すごく満足」と満面の笑みを浮かべた。追い切りの内容についても「動きはすごく良かったし、乗っていて気持ちが良かった。精神的にも肉体的にもトップコンディションにある」と絶賛し確かな手応えをつかむ。

 問題はゲートだ。3走前の秋嶺Sこそ好ダッシュから逃げ切りVを飾ったが、この一戦を除くとほぼ毎回のようにスタートで出遅れている。前走のJCダート(15着)もあおって出てしまった。

 堀師は「前走まではゲート内で落ち着かせるようにしてきたが、発馬のストレスで暴れることから、そちらの矯正に努めた」と、中間から調整方法を変えたという。枠内で我慢をさせるのではなく、ゲートに対する恐怖心そのものをなくすことに主眼を置き、鋭意練習を重ねてきた。この日も追い切り後に南馬場でゲート練習を敢行。成果については「一歩前進している」と上々の感触だ。

 ベリーは「これまで(自身は)G1で2着ばかり。勝ちたいという気持ちは強い」と意欲を見せる。10年朝日杯FSのリアルインパクト、11年天皇賞・秋のダークシャドウではともに銀メダルと涙をのんだ。ただ今年に入ってからはAJCC(ダノンバラード)、京成杯(フェイムゲーム)で重賞連覇を達成と勢いがある。堀厩舎の大器にも初のビッグタイトルをプレゼントするつもりだ。

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