１０、１１年のエリザベス女王杯をスノーフェアリーで連覇したライアン・ムーア騎手（２９）＝イギリス＝が、今週末から短期免許を取得して日本で騎乗する。ジョッキーとして３連覇がかかるエリザベス女王杯での騎乗はならなかったが、土曜東京の京王杯２歳Ｓでナカナカ、日曜東京の武蔵野Ｓではイジゲンに騎乗する。英国の名手が、いきなり旋風を巻き起こすか注目が集まる。

　今年も日本のファンに存在感を示す。ムーアが８日、短期免許の手続きのために美浦トレセンを訪れた。早朝に到着したばかりだが、移動の疲れを見せずに「コンディションはいい」と笑顔を浮かべた。日本の競馬の印象については「競馬場はきれいだし、レースも公平。いつも来日することを楽しみにしている」と評価。他国との比較でも「いい馬がそろっている」とレベルの高さを口にした。

　０４年の京王杯ＳＣのフィートソーファスト（３着）で初来日。以後はＷＳＪＳにも参加している。１０年には初めて短期免許を取得。同年のエリザベス女王杯ではスノーフェアリーに騎乗して、ＪＲＡ・Ｇ１初制覇。１１年には同馬で外国馬による史上初となる平地Ｇ１連覇を達成した。

　今週は騎手として３連覇がかかるエリザベス女王杯には残念ながら騎乗馬はいないが、京王杯２歳Ｓでナカナカ、武蔵野Ｓはイジゲンで、土日の重賞に参戦する。英国でリーディングジョッキーに輝いたこともある名手が、日本の競馬を熱くする。