後藤、落馬事故から4カ月ぶり実戦

 万全の状態で復帰を果たす。5月6日のNHKマイルCで落馬。頸椎骨折の疑い、および頸髄不全損のため休養していた後藤浩輝騎手(38)=美浦・フリー=が、ターフに戻ってくる。「4カ月も馬に乗らなかったのは、競馬学校に入学して以来、初めてだね。もう楽しみしかないよ」と待ちに待った実戦復帰に胸を躍らせた。

 落馬後は2週間ほど入院。その後は自宅療養に入った。「体は動かせるのに、もしまた落ちたら危険だと医師に言われて。騎乗の許可がなかなか下りなかった。落馬から2カ月後の中間経過でも“駄目”と言われた時には、さすがにヤケ酒したなあ」と笑いながら苦悩の日々を振り返る。8月22日に、ようやく美浦トレセンで調教での騎乗を開始。「休んでいる間も、ずっとトレーニングはしていた」と“仕上がり具合”は問題なしだ。

 復帰ウイークは中山競馬で土曜4鞍、日曜4鞍。土曜11Rの紫苑Sではサンキューアスクに騎乗する。「今勢いに乗っている馬だからね。師匠(伊藤正師)がチャンスをくれたので頑張りたい」。秋競馬の開幕戦で華々しい復活Vを狙う。

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