【菊花賞】オオゾラ岩田が導く

 「菊花賞・G1」(21日、京都)

 牡馬クラシックにフル参戦となるコスモオオゾラが急きょ、新コンビで最後の1冠に臨むことに19日、決まった。騎乗予定だった柴田大が、18日の川崎8Rで落馬負傷。代役にディープブリランテの回避により、騎乗馬がいなくなった岩田に決定した。

 木曜の川崎のナイターで、柴田大はマイネルパルフェに騎乗。3コーナーでムチを入れると、パルフェは前のめりになってつまずき、前方へと投げ出された。当日は雨でクッションの利かない馬場状態だったことも大ケガの一因になった。

 主戦の離脱の報を聞いた高橋博師は「“オオゾラと大知”ですからね。僕以上に本人ががっがりしているでしょう」と沈痛な表情。岩田は秋のG1・2連勝と絶好調だが、乗り代わりについては、柴田大をおもんぱかってか「テン乗りでどうこうという馬ではありませんので、大丈夫でしょう」と話すだけにとどめた。

 金曜のオオゾラは、丹内を背に美浦Aを軽く2周して汗を流した。「実戦でどうかだが、僕の想像以上に仕上がっている」と指揮官。骨折明けでも走れる状態にはある。皐月賞4着、ダービーでは6着。柴田大の思いを背に受け、G1・3連勝の偉業に挑む岩田と牡馬3冠最終章の舞台に立つ。

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