【菊花賞】世界の名手が盛り上げる!

 「菊花賞・G1」(21日、京都)

 今年も海外からの助っ人が、G1シリーズの盛り上げにひと役買う。今週からイオリッツ・メンディザバル騎手(38)=スペイン=とミルコ・デムーロ騎手(33)=イタリア=が参戦する。菊花賞では、それぞれスカイディグニティ、アーデントに騎乗する予定。世界レベルの手綱で淀のファンを沸かせる。なお、18日に出走馬と枠順が確定。19日に一部ウインズで前々日発売が行われる。

 いまや日本競馬には欠かせない存在となった外国人ジョッキー。短期免許の交付は同時期に5人まで可能であり、本格突入した秋のG1シリーズに合わせて今年も“フル稼働”する見込み。来週にはスミヨンも来日予定。今週からは2人が参戦する。

 メンディザバルは2年連続2度目。昨年は2カ月間で15勝を挙げ、ファンタジーSをアイムユアーズで制した。それでも決して満足感はない。「去年はレベルの高さを感じた。甘い考えではいけない。今年はG1を勝ちたい」と目をぎらつかせる。フランスで08~10年に3年連続リーディングを獲得した実力者。今年も2位につけており、トップを狙える位置にいながらも来日を選択したのだから、その本気度は推して知るべしだ。

 既に騎乗依頼は殺到しており、菊花賞はスカイディグニティで参戦する。「今からビデオを見てじっくりと研究したい」と入念な準備をして挑む構えを見せた。天皇賞・秋(28日・東京)はルーラーシップ。「凱旋門賞でオルフェーヴルを見た。惜しかったね。あの馬が出ないなら期待できそう」と意気込みを語った。

 一方、国内のG1を計6勝とファンにおなじみのM・デムーロは、相変わらずの流ちょうな日本語を披露。「去年はG1を勝てなかったから頑張りたいね」と満面の笑みを浮かべた。こちらが菊花賞でコンビを組むのはアーデント。イタリアの豪腕が伏兵をどう導くのか注目したい。

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