【菊花賞】ダイナスティ無欲の一撃だ

 「菊花賞・G1」(21日、京都)

 絶好調厩舎の一発が怖い。ニューダイナスティで菊花賞に参戦する石坂厩舎は、先週の秋華賞でジェンティルドンナが牝馬3冠を達成。今年の重賞Vはトップの10勝と勢いは十分だ。「まあ、確かに厩舎のムードはいいわな。今週は先週とは違う。気楽にいくよ」。19日、自然体で臨むトレーナーの姿には不気味さが漂う。

 ダービー馬ディープブリランテの回避で、ゴールドシップの“1強”ムードへ。だが、競馬は何が起こるか分からない。それを先週は体感した。逃げるチェリーメドゥーサにセーフティーリードを取られ、直線の入り口では“差し届かない”かと思われた。「普通の競馬をすれば勝てると思った。でも、普通の競馬にはならなかった。今回は逆の立場。ヒヤッとさせることができれば」と無欲の一撃を狙っている。

 セントライト記念こそ9着に敗れたが、2走前の佐渡特別をレコードで完勝した。型にはまれば強い。「前走は後ろからつつかれた。だいぶ競られていたから仕方ない。特に位置取りにはこだわらないけど、マイペースになれば強い。枠も4枠8番なら競馬はしやすいだろう」。リズムを崩さずに、ゆったり運べる3000メートルは魅力に映る。

 金曜の朝は栗東坂路を2本。「ずっと順調。変わらず来ている」と仕上がりは良好だ。1強の図式の怖さを知る陣営が、断然人気の皐月賞馬にひと泡吹かす。

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