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【スプリンターズS】エピセ闘魂走!

 「スプリンターズS・G1」(30日、中山)

 充実一途の3歳牝馬が、スプリント界の頂点を目指す。前哨戦のセントウルSを快勝したエピセアロームが26日、栗東坂路で素軽いフットワークを披露。無理なく好時計をたたき出して、状態の良さをアピールした。狙うは同厩のアストンマーチャンが逃げ切った、07年以来となる3歳馬のV。10年ジャパンC以来のG1勝利を狙う武豊を背に、厩舎の偉大な先輩の足跡を追う。

 リズミカルで、伸びのあるフットワークが目下の好調ぶりを物語る。メンバー唯一となる3歳馬エピセアロームの最終追い切りは、朝一番の栗東坂路で行われた。最初の1Fを14秒0で通過すると、坂のこう配に逆らうがごとく徐々にスピードアップ。ラストは左ステッキでビシッと闘魂を注入され、4F52秒2‐38秒2‐12秒5の好時計をマークした。

 手綱を握った桑村助手は「いつも通りやね。動きも反応も。変わらないと思う」と淡々。飾り気のない言葉のなかに自信がにじみ出る。見届けた石坂師も納得の表情だ。「サッとやって、いい時計。これでいい。中2週だが、さらに良くなっていると思います。すごく落ち着いていて、鞍上の言うことをよく聞いている」と合格点を与えた。

 秋の訪れとともに、短距離界に現れた新星だ。6Fの短距離戦へ戻った北九州記念で3着に善戦すると、続く前走のセントウルSでは内枠から流れに乗って差し切りV。前哨戦とはいえ、本番さながらの豪華メンバーを蹴散らして、スプリント適性の高さを示した。「なかなかあんなにスムーズな競馬にはならないとは思うけど、行きたいところに行けて、抜け出して、差し切った相手も強かったですからね。まだ3歳で上積みがあるはずなので、今回もいい競馬をしてくれるでしょう」と師は意欲をのぞかせた。

 偉大な先輩が残した記録にも並びたい。3歳馬のVとなると、07年に同厩のアストンマーチャン(08年に急性心不全で死亡)が逃げ切って以来だ。快速娘の調教をつけたこともある桑村助手は、当時を振り返って目を細める。「マーチャンは厩舎全体にとって偉大な存在だったと思う。戦績もそうだけど、かわいらしい馬だったしね。みんなにかわいがられていた。タイプは全く違うけど、(マーチャンのように)なってほしいとは思っているよ」。

 先輩が真っ先に駆け抜けた電撃の舞台を制するチャンスは、5年の歳月を経て再び、希有(けう)な才能を持つ3歳牝馬の下に巡ってきた。陣営の期待に応え、短距離女王の座をがっちりとつかみ取る。

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