【スプリンターズS】カレン最高潮だ

 「スプリンターズS・G1」(30日、中山)

 女王の座は譲らない。史上初のスプリントG1・3勝馬を目指すカレンチャンは26日、栗東坂路で貫禄の走りを披露し、余裕の先着を決めた。休み明けのセントウルS(4着)を叩いて気配は上向いている。

 ムードは最高潮だ。スプリント女王カレンチャンが、シリウスS出走予定のグレープブランデー(4歳オープン)と並んで栗東坂路を駆け上がる。必死に手綱を動かすパートナーを横目に、こちらはほとんど持ったまま。余力を残しながら堂々の1馬身先着を決め、4F53秒2‐38秒4‐12秒1をマークした。

 時計は平凡だが、重要なのは中身。安田師は「気持ちを乗せるために併せ馬をしました。いい動きでした」と思い描いた通りの内容に納得する。「オンとオフがハッキリしている馬」と言うように、これで戦闘モードへのスイッチは入った。

 復帰戦のセントウルSでは4着。5カ月ぶりの実戦で、牝馬としては酷量と言える56キロ。馬体重も22キロ増で過去最高の504キロだった。それでもスタートで気合を入れて2番手につけると、粘る逃げ馬を早めに捕まえる形に。最後は差されて4着に終わったものの、勝ちに行くストロングスタイルの競馬で負けて強しの内容だった。

 叩き良化型とはいえ、実戦を1度使ったことで、気配は一気に上昇。指揮官は「体重面ではるかに成長しているし、よほど具合がいいんでしょう。昨年と比べても甲乙をつけがたい」と、G1初制覇を成し遂げた1年前と状態面では遜色ない。ピークに持ってきた。

 池添も胸を躍らせる。10年5月の葵S(2着)で初めて騎乗したときから、素質の高さを感じ取っていた。「走り方などもそうですし、スプリングソングの妹という血統ですからね」。半弟とのコンビでは10年の京阪杯を制するなど、芝の短距離路線で結果を残した。G1には手が届かなかったが、妹は周囲の期待に応えて、G1の勲章を2つも手にしている。

 勝てば国内G1・3連勝での、史上初となるスプリントG1・3勝馬に。レース連覇もG1昇格後は94年のサクラバクシンオー以来、18年ぶり2頭目となる。「トップの馬として負けられない。受けて立つ立場」と気を引き締める。昨年12月の香港スプリント5着時に先着を許したラッキーナイン(1着)、リトルブリッジ(4着)との再戦にも「ここは日本。負けられない」と言い切った。

 「道悪はうまい。晴雨兼用」と安田師は馬場不問も強調。快挙達成へ死角はない。

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