【スプリンターズS】パドトロワ頂点へ

 「スプリンターズS・G1」(30日、中山)

 今度こそ頂点をつかむ。牡馬では初めてサマースプリントシリーズを制したパドトロワが、勢いそのままにG1初制覇を狙う。昨年は勝ち馬に0秒3差及ばなかったが、心身ともに成長して大舞台に戻ってきた。夏の王者は秋も王座を譲らない。

 夏のスプリント王パドトロワが昨年のリベンジを誓う。アイビスSD、キーンランドCと重賞連勝を果たし、最終戦を待たずにシリーズ制覇を果たした。函館→新潟→札幌と転戦する過酷なローテだったが、ダメージなどない。鮫島師は25日、「いい状態。体も締まった感じがあるからね」と満足げに愛馬の姿を見つめる。

 キーンランドCから挑むのは2年連続になる。ただ、昨年は前哨戦では3着だった。今年はVからの参戦。勢いや充実度が違う。「昨年は輸送で熱発をするアクシデントもあったけど、今年は輸送もうまくいった。年齢を重ねて、精神面で強くなったかな」と成長ぶりを強調した。充実ぶりは歩様にも表れている。昨年暮れの香港スプリント(14着)後、休養させたことでステップアップができたという。「以前は硬かったけど、今はそれがないから柔らかみがある」と力強くうなずく。

 スピードと勝負根性を兼ね備えている。「今回もハナか、2、3番手かな。もまれ込むのは嫌だし、二の脚でスッと行ける馬だから」と指揮官は自力でペースをつくる競馬を思い描く。3着馬を差し返した昨年(2着)を「出来の良さとしぶとさを生かしたレースだった」と振り返り、逃げてそのまま押し切った前走を「2着馬も強かったけど、パドが流れをつくったレコードタイムだからね」と胸を張る。ライバルからマークされる形でもねじ伏せる構えだ。

 これまでサマースプリントシリーズを制した6頭は、スプリンターズSでは2着が最高。頂点に立ったことはないが、トレーナーは「夏を順調に使えて、タイトルをもらったわけだから」とその勲章に恥じない結果を約束した。視線の先には今年も暮れの香港遠征も見据えている。「昨年はあまりいい状態で臨めなかった。今年のいい状態でもう一度行ってみたいっていうのはある。ただ、ここで結果を出さないと選ばれないから」。夏限定なんて言わせない。スピードを武器に、スプリント王の座をつかみ取る。

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