「変わり羽子板」にサッカー日本代表が急きょ登場 当日朝に完成 8強進出バージョンは幻に

 今年明るい話題を提供した人物をモチーフにした、毎年恒例の「変わり羽子板」が6日、東京・浅草の久月本社で発表された。大リーグ・エンゼルスの大谷翔平ら7人が選出されたが、W杯カタール大会での躍進を受け、サッカー日本代表の羽子板を急きょ制作。計8本の変わり羽子板が、年末を彩った。

 ブルーの代表ユニホームの胸に「2-1」の数字が施された羽子板は、この日の朝に完成。久月の担当者は「予選リーグ2勝1敗で1位通過。強豪のドイツ、スペインを破ったスコアがともに2-1であることを表現しました。死のリーグと言われた中での頑張りがうれしかった。顔をつくると2、3週間かかり時間的に間に合わないので、ユニホームになりました」と語った。この日午前0時開始の決勝トーナメント1回戦、クロアチア戦で史上初の8強入りを決めていれば「祝」という飾り文字の装飾を羽子板に加える予定だったという。

 今年話題を提供した人物で「スポーツ」から3人、「国際・社会」から2人、「政治経済」と「芸能」から各1人を選出。10月から制作が始まる。例年2、3人の絵師が担当するが、今年は腕利きのひとりが全作品を担当。担当者は「たくさんの人に今年はよく似ていると言っていただきました。描いた者によると、一番の自信作はエリザベス女王、最も難しかったのはトム・クルーズだったそうです」と語った。ちなみに、エリザベス女王は生前、英国のウィンザーポロカップのトロフィー等を製作している久月とは交流が深かったという。

 同催しは1986年にスタートし、第1回にはプロ野球・西武で新人王に輝いた清原和博らが登場した。1点限定で非売品だが、モチーフとなった当事者サイドの要望で譲り渡したことはあったという。

 今年選出された7人と、羽子板に記された枕詞は次の通り。

 ▶国際・社会…“AIを超えて!”藤井聡太(将棋)、“世界に愛された70年”エリザベス女王(個人、英国女王) ▶政治・経済…“これで良いの?黒田式”黒田東彦(日本銀行総裁) ▶芸能…“映画界のトップガイ”トム・クルーズ(俳優) ▶スポーツ…“104年ぶりでも獲れず”大谷翔平(野球・大リーグ)、“王超え!村神様”村上宗隆(プロ野球)、“女子は花盛り”馬場咲希(女子ゴルフ)

(よろず~ニュース・山本 鋼平)

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