「悪ガキ」と呼ばれた少年が更生 のちの世界王者に「ノンフィクションから応援してくれてる方たちが、たくさん」
フジテレビ系特番「ザ・ノンフィクションの大みそか2025 放送30周年スペシャル」が31日に放送され、東野幸治、バナナマン・設楽統が出演した。
放送30周年を迎えた「ザ・ノンフィクション」1200回超の放送を振り返りながら、深く記憶に刻み込まれた人物たちに改めてスポットを当てていく。
2011年9月放送の「悪ガキ ガチンコ物語」では、WBO世界バンタム級元王者・武居由樹選手の少年時代が放送された。
スタジオには武居選手がゲスト出演。「あの…。悪ガキが…」と大人たちを悩ませていた当時を率直に振り返った。
武居選手はキックボクサーとして、2014年にプロデビュー。K-I WORLD GPスーパー・バンタム級王者に輝き、2021年にボクシングに転向。2024年にWBO世界バンタム級の王者となった。
設楽は「我々が知ってる由樹くんが強くなって世界を獲ったんです」と熱弁。「キックボクシングをやってた人がボクサーに転向して世界を獲ったのって由樹くんが初なんですって」と話した。
武居選手は「おかげさまで」と照れ笑い。当時の取材を聞かれ「今からだと15年前。やっぱり、こう、初めてカメラ向けられてたので、すごい緊張をしてました」と振り返った。
つづけて「(当時は)すごい無理やりキックボクシングをやらされてたんですよ。もう、本当に最初はキックボクシング怖いっていうイメージだったので。すごく嫌だったんですけど。でも、なんとなく、このまま続けて世界チャンピオンになりたいなっていう夢が出てきた。ジムで、同じぐらいの年の子たちが、みんなで一緒に頑張っていたので、自分も頑張らないとって」と振り返った。
さらに「僕、母子家庭だったんですけど、古川(誠一)会長って方が本当にお父さん代わりのように、すごく愛情を持って教えてくれて。悪いことをしたらもちろん怒ってくれたし」と述懐。
「本当に(古川会長に)出会えて良かったっていう。もう(競技を通して)全然人が変わるじゃないですけど。『ノンフィクション』から応援してくれてる方たちが、やっぱり、たくさんいるので」と感謝の思いを明かした。
武居選手は「前回、僕、試合に負けてしまったんですけど。もう一回、世界チャンピオンに返り咲いてっていうのがまず1つの目標というか。夢です。今後も頑張りますので、ぜひ、よろしくお願いします。ありがとうございました」と深々と頭を下げていた。
