福士蒼汰 俳優デビュー15周年、新たな世界へ 転機はアメリカ 日テレ系主演ドラマ「ハイド&シーク 0秒前の彼女」
俳優の福士蒼汰(33)が、俳優デビュー15周年という節目を迎えている。繊細な演技だけでなく、華麗なアクションや高い英語力など多彩な魅力に磨きをかけてきた。日本テレビ系ドラマ「ハイド&シーク 0秒前の彼女」(10月4日スタート。日曜、後10・30)では、同局系の連続ドラマ主演を2017年の「愛してたって、秘密はある。」以来9年ぶりに務める。節目に挑む作品への思いと、俳優人生の振り返りを聞いた。
俳優生活15周年の節目を迎えた。福士は「早かったけど詰まってた。振り返るとすごくいい15周年だった気がします」と感慨深げに話した。
長く第一線を走り続けてきた。2011年に日本テレビ系ドラマ「美咲ナンバーワン!!」の生徒役で俳優デビュー。同年にテレビ朝日系「仮面ライダーフォーゼ」で連続ドラマ初主演を務め、13年に出演したNHK連続テレビ小説「あまちゃん」で一気にブレークした。
実は当初、俳優の仕事は「そんなに興味がなかった」と明かす。スカウトされ、芝居のレッスンを受けるうちに「客観的に何やってるんだろうと思った。せっかくやるんだったら見てほしい」と意欲が湧いた。「美咲-」で俳優デビューするも「生徒の一人でせりふが1話につき1個あるかないかという感じ。テレビに出たらもっと見てほしくなった」と次第に芝居の世界に夢中になった。
多忙な日々の中で、大きな転機は「25、26歳で自分を変えようと数カ月アメリカに旅立った」ことだった。行き先は映画の町で、何度か訪れたこともあるロサンゼルス。仕事は入れず、英語の勉強に打ち込んだ。「25歳前までは現場で一言も話さないような男の子だった。人見知りして、友達もいないって言ったりしていた。その時は苦しかったんです、自分も。それが嫌で変わろうとして、いろんな経験やいろんな人に出会ったりとかした」。海外生活を経て、社交的になったという。
俳優生活15周年で挑むドラマでは、意外な一面を見せる。主演を務める「ハイド&シーク 0秒前の彼女」は、スリルあふれる極限チェイスのラブミステリー。福士は恋人を目の前で失ったフリージャーナリスト・津倉勇一を演じる。
自身は「基本的に冷静」だが、津倉はあまり演じたことがない「熱い青年」。役について「(津倉は)赤い炎で、(田中)樹君演じる(敵対集団リーダーの)兵頭は青い炎。燃えてるんだけど割とクールめの印象がある。そこはある種対をなして見せてもいいのかな」と、全体を見据えた演技を模索している。
今後は「広く浅くいろんなものを習得したい。それが俳優としてはいいのかな」と描いており、「一つにこだわったらそれしかできないけど、いろんなものができればフットワークの軽さになる」と幅広く求められる存在を目指す。
さらに「いろんな国の人とお芝居したい」との思いも語った。海外の人と仕事をする機会が面白かったといい、「いろんな国でお芝居、役者という価値観や、お芝居の仕方とか、全然基準が違うから、それをシェアするのが楽しい」と目を輝かせた。これからも俳優として、人間として、多彩な魅力を深めていく。
◆福士蒼汰(ふくし・そうた)1993年5月30日生まれ、東京都出身。2011年に日本テレビ系ドラマ「美咲ナンバーワン!!」で俳優デビュー。同年にテレビ朝日系の「仮面ライダーフォーゼ」で連続ドラマ初主演、13年に出演したNHK連続テレビ小説「あまちゃん」でブレークした。15年に「イン・ザ・ヒーロー」「神さまの言うとおり」「好きっていいなよ。」で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。英語が得意で好きなフレーズ「Let me get~」は「キュッてなる音の変化がすごく好き」。血液型O型、身長183センチ。
