夢グループ石田社長「永遠に忘れません。歌謡界の大ヒーロー」 橋幸夫さん通夜
4日に肺炎のため82歳で亡くなった俳優、歌手の橋幸夫(はし・ゆきお=本名・橋幸男)さんの通夜が9日、東京・傳通院で営まれた。所属事務所「夢グループ」の石田重廣社長は、何度も「感謝」という言葉を口にした。
葬儀委員長を務めた夢グループの石田社長は、5月に橋さんのアルツハイマー症状を公表すると決断した際の経緯に言及した。
大阪でのステージで「思うように歌が歌えない、話もできない」状態で「人に迷惑かけるなら休みたい」と語った橋さんに「休ませないよ!死ぬまで歌うって言ったじゃないか!」と返したという。「『死ぬまで歌うぞ』という言葉を本当に実践した橋さんに感謝ですし、永遠に忘れません。歌謡界の大ヒーローです」と笑顔で見送った。
祭壇は、橋さんの熱海にある自宅から良く見えたという富士山をモチーフに、バラなど計3万本の花で彩られた。遺影は昨年10月に撮影された笑顔の写真で、戒名は「歓喜院導譽幸運居士」。「皆さまに喜びを導き、幸せを運んでくれた方」との願いが込められた。
