橋幸夫さん死去 舟木一夫、西郷輝彦さんと「御三家」で国民的な人気 5月にアルツハイマー型認知症公表

 「いつでも夢を」「潮来笠」などのヒット曲で知られ、俳優としても活躍した橋幸夫(はし・ゆきお=本名・橋幸男)さんが、4日午後11時48分、肺炎のため東京都の病院で死去していたことが5日、分かった。82歳。東京都出身。葬儀・告別式は10日正午から東京都文京区小石川3の14の6、伝通院で。喪主は妻真由美さん。橋さんは1960年にデビュー後、舟木一夫、故・西郷輝彦さんとともに「御三家」と呼ばれ、国民的スターとして人気を博した。今年5月には中等度のアルツハイマー型認知症を患っていることを公表。同月に一過性脳虚血発作のため入院し、6月に退院したものの、その後に再入院していた。

 端正なルックスと明るい笑顔、そして男の色気あふれる歌声で日本中を魅了した橋さんが、静かにこの世を去っていた。

 橋さんは今年5月、中等度のアルツハイマー型認知症を患っていることが明らかとなり、ファンに衝撃を与えた。昨夏から症状が出始め、12月に認知症と診断された。今年1月には歌を忘れる症状も表れ、4月には「俺、歌うの?」と、歌手であることすら忘れることもあったという。

 それでも公表翌日には神奈川県内でコンサートに出演し、元気な姿を見せた。その10日後には一過性脳虚血発作で緊急入院。9日後に退院し、その3日後には滋賀県内でのイベントに出演するなど、“鉄人”とも言える精力的な活躍で周囲を驚かせていた。

 だが、再び病状が悪化し、その後に再入院した。今月1日には夢グループの石田重廣社長がトークショーで「ほとんど会話は成立しなくなっていました」「僕の顔も忘れる、言葉も忘れる、ずっと寝ています」と説明。「橋さんは生きています。脳以外はすごい元気です」としていたが、回復には至らなかった。

 橋さんは中学2年から作曲家の遠藤実さんに師事し、1960年に「潮来笠」でデビュー。同年に第2回日本レコード大賞新人賞を受賞し、NHK紅白歌合戦に初出場した。62年9月には俳優・吉永小百合とのデュエット曲「いつでも夢を」が100万枚を突破する大ヒットを記録し、第4回日本レコード大賞を受賞した。66年にも「霧氷」で2度目のレコード大賞に輝いた。

 後にデビューした西郷さん、舟木とともに「御三家」としてアイドル的な人気に。端正なマスクに加えてユーモラスなキャラクターも相まって、広くお茶の間から支持された。私生活では1971年に結婚し2児をもうけたが、2017年末に離婚。直後に女性スタッフと再婚した。

 また実母・サクさんも1980年代後半に認知症を患い、芸能活動と並行して介護する日々を送った。介護体験をつづった著書「お母さんは宇宙人」は、後にドラマ化された。

 21年10月には、80歳の誕生日である23年5月3日をもって歌手活動から引退することを発表。23年1月には後継者育成のため「二代目 橋幸夫を探せ!」オーディションも開催した。一方で24年4月に歌手復帰を発表。“生涯現役”を誓い、ファンを喜ばせていたばかりだった。

 ◇橋幸夫(はし・ゆきお) 本名・橋幸男。1943年5月3日生まれ、東京都荒川区出身。中学2年生の時、作曲家・遠藤実氏に師事し、高校2年生でデビュー。「潮来笠」「いつでも夢を」「霧氷」など数々のヒットを記録した。俳優としても、映画やテレビ、舞台で活躍。舟木一夫、故・西郷輝彦さんとともに「御三家」と呼ばれ絶大な人気を誇った。母親の介護を通じ、介助犬サポート大使を務めるなど、社会的活動も行ってきた。2021年10月に歌手活動引退を宣言するも、昨年7月に活動再開。今年5月には中等度のアルツハイマー型認知症であることが公表されていた。

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