プロ転向の羽生さんへ、「SEIMEI」野村萬斎が世阿弥の言葉でエール「能には果てあるべからず」

 狂言師の野村萬斎が28日、音声配信アプリ「Radiotalk」内の「職業、野村萬斎」の中で、フィギュアスケート男子で五輪2連覇王者の羽生結弦さんのプロ転向について言及。「テレビの対談番組でご一緒したのがご縁で、一度スケートリンクまで足を運んでアドバイスをさせていただきましたけど、まさに“職業羽生結弦”というかですね、今回も1つの区切りをつけつつ、フィギュア道というのか羽生道というか、1つの道を極めん、というようなことなのかなと思っております」と、受け止めた。

 羽生さんの代表的なプログラムの1つである「SEIMEI」は、野村萬斎が安倍晴明役で主演を務めた映画「陰陽師」を題材とした演目で、かつて対談などで決めポーズの意味や、心構えなどをアドバイスしたことがある。羽生さんはフリーで「SEIMEI」を演じた18年平昌五輪で2連覇を達成した。

 「能には果てあるべからず、と世阿弥が花伝書の中でも言っておりますけど、まさに彼にとってのフィギュアスケート道には果てがないということなのだろうと思います。プロとして、どのように次なる段階をみせてくださるのか非常に楽しみでもありますよね」とエールを送り、「本当に彼の場合、フィギュアスケートだけでなく、職業羽生結弦というかですね、そういう意味でも色々なものを背負っていらっしゃるということで、非常に私は勝手にシンパシーを感じます。東北の震災を含めた彼が背負ってきたもの、東北であり、日本であり、スポーツ界でありと、そういうことはなかなか人望、人格、人としての大きさというのはなかなかめったに現れない。これからも羽生結弦選手のご活躍、行く先楽しみに見守らせていただきたいと思います」と、思いやった。

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