ＮＨＫ大河ドラマ「鎌倉殿の１３人」第１１話「許されざる嘘」が２０日に放送され、「善児」が視聴者を震え上がらせた。オープニングで「善児　梶原善」の文字が出ると、ネットには「人が死にます。」というコメントが。トレンドワードでも「善児」が急上昇した。

　善児は伊藤祐親（浅野和之）の下人で、これまでも源頼朝（大泉洋）と祐親の娘・八重（新垣結衣）の息子・千鶴丸、主人公・北条義時（小栗旬）の兄・宗時（片岡愛之助）らを暗殺していた。一切感情を見せずに“仕事”をこなす様子が、視聴者から恐れられていた。

　とらわれの身となっていた善児は、宗時の所持品を持っていたことから、直接手を下した人物とみられていた。これを梶原景時（中村獅童）が頼朝に伝えたことが示唆された。

　頼朝と敵対し、戦に敗れた祐親は恩赦により元の家に戻るとみられたが、ここで善児が登場。祐親が「善児ではないか、生きておったか」と親しげに話しかけると、善児はいつもと同じ無感情なままで「へえ」。手には暗器（隠し武器）を持っており、建物の引きの画面に切り替わると「シャキーン」と金属音だけが響いた。祐親は自ら切腹したものとして処理された。

　エンディングでは梶原が「善児、わしに仕えよ」と呼びかけ、善児はやはり無感情のままで「へえ」と返答。今後は梶原の下人として、善児が汚れ仕事を担うことが示唆された。

　ネットでは梶原景時に梶原善が演じる「善児」が仕える形に「梶原善（児）」と混乱まじりに盛り上がる声もあった。さらに「景時が善児を手に入れたことが一番恐ろしい」「善児戦慄すぎる」「（頼朝の）二人の息子も善児かなぁ」と予測するコメントもあった。