「ダメおやじ」「BARレモン・ハート」漫画家古谷三敏さん85歳で死去

 古谷三敏さん
 「ダメおやじ」の表紙
2枚

 「ダメおやじ」「BARレモン・ハート」などの作品で知られる漫画家の古谷三敏(ふるや・みつとし)さんが8日、がんのため死去した。85歳。旧満州・奉天生まれ。葬儀は親族で行った。後日お別れの会を開く予定。

 大阪の洋服店勤務を経て、1955年に「みかんの花咲く丘」でデビュー。手塚治虫さんや赤塚不二夫さんのアシスタントを務め、「おそ松くん」「天才バカボン」の制作に関わった。

 70~82年に週刊少年サンデーで連載した自作ギャグ漫画「ダメおやじ」が大ヒット。出世や能率とは無縁でも自分なりに生き抜こうとするおやじの姿は、父親の権威が失墜しつつあった時代を背景に、サラリーマンらの共感を集めた。テレビアニメや故三波伸介さん主演の実写映画にもなり、79年には小学館漫画賞を受賞した。

 74年の独立後も「減点パパ」などヒットを連発。毎日新聞日曜版で75~20年に「ぐうたらママ」を連載した。

 落語や酒の豊富な知識を生かしたうんちく漫画も手掛け、演芸への愛情に満ちた「寄席芸人伝」の他、85年からは「BARレモン・ハート」を連載していた。落語や酒についての著書もある。「BAR-」は中村梅雀主演でドラマ化され、今月28日には新作がBSフジで放送予定。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス