渡辺明前棋聖「負け方がどれも想像を超えて…」棋聖戦振り返る

 棋聖戦で藤井聡太棋聖に敗れた渡辺明前棋聖が17日、ブログを更新。今回の棋聖戦の3敗を振り返り「負け方がどれも想像を超えてるので、もうなんなんだろうね、という感じです」と脱帽した。

 渡辺前棋聖は第4局について「番勝負をやると、手付き、仕草、息遣いなどで相手が形勢をどう判断しているか、なんとなく分かるようになりますが、自信ありという感じで86桂を指されて、そこでこっちも手が止まったので、この将棋は負けたなと覚悟しました」と負けを覚悟した瞬間をつづった。

 第1局については「13角成から一気にスピードアップで『えっ?それで寄ってるの』とか思っている間に負け」、第2局については「31銀で手がありません」。そして前日の第4局は「中盤でピタッと追走されて86桂で抜き去られる」と振り返り「負け方がどれも想像を超えてるので、もうなんなんだろうね、という感じです」とお手上げの心境をつづった。

 今後については「この指し方を真似するのは無理なので、自分の長所を生かして対抗できる策を見つけるしかないと思いますが(それが上手くいったのが第3局)勝ちパターンがそれしかないのでは厳しいので、次の機会までに考えます」と結んだ。

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