ユニバーサルが暴力・差別に反対声明 テイラー・スウィフトの反トランプ発言受け

 米中西部ミネソタ州で黒人男性ジョージ・フロイドさんが白人警官に膝で首を押さえ付けられ、その後死亡した事件を巡り、米国内で抗議デモの一部が暴徒化している。この鎮圧のために、トランプ大統領が軍の投入を示唆したことに歌手テイラー・スウィフト、ジャスティン・ビーバーら著名人が相次ぎ非難の声を上げている。

 スウィフトは自身のツイッターに5月29日(日本時間30日)に投稿。「大統領の立場で、白人至上主義や人種差別をたきつけておいて、暴力で脅す前に道徳的に優れているというふりをするの?“略奪には銃撃”???11月(の大統領選挙)には投票してあなたを落選させます」と辛らつにつづっていた。

 6月2日には、所属レコード会社・ユニバーサル・ミュージックの声明を、スウィフトがリツイートする形で公表した。

 「キング牧師の言葉を借りれば『沈黙が裏切りとなる時が来ている』。変化のために声を上げる責任を示す時が来ました。憎悪と暴力のための場所はこの世のどこにもありません。偏見や先入観に直面しても、アーティストやソングライター、従業員が発言してきたことを私たちは誇りに思っています。Universal Music Groupでは、建設的な変化のための力となることを約束します。」

 日本でも、アーティストが政治的な発言をすることの是非が話題となっているが、レコード会社がスタンスを示したことはない。今回、ユニバーサルは、トランプ大統領への賛否は示していないが、暴力や差別にはしっかりと声を上げた形だ。

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